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霧の中から
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9月4日  夕暮れに歩けば
毎年のことなのですが、
9月に入ったとたん霧ヶ峰高原を訪れる人々はめっきり減り
湿原に静けさが戻ってきました。

次々と散るお花たち
過ぎゆく時を惜しむ気持からか
なんとなく夕方の湿原を歩いて帰ることも多くなりました。
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日没後、次第に濃さを増していく群青色の空に、山や木や草の影が浮かび、残されていきます。
そして心に染みわたるような静寂。

ビジターセンターではインタープリターとして自然の声をお客さまに通訳するのが一つの仕事ですが、
そう意味では、秋の自然はあまり多くを語らないな、と感じています。

夏はとにかく生き物のエネルギーに満ち溢れ、ウグイスの声や花の香り、風や雲の動きまで
いるだけでにぎやかな印象を受けますが、今は虫の音も含めて、"静けさ"があるのみ

無音というわけではなく、無口な感じ。

でも、それがいい。
自然もいつもおしゃべりなんじゃなくて、
時にはよそよそしかったり、どんと落ち着いていたりして

こんな季節は「あーですよ、こーですよ」と解説なんかしてないで、
一人自然の中に身を置いてみる・・・。

すると、よーく耳を澄ませば実はボソボソッと大事なことを語ってくるのかもしれません。

そして、もしお客様とそんな時間を共有することがでるようになったら
本当に立派なインタープリターですね。
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こちらの鎌ヶ池には一羽のアオサギがじっと佇んでいました。。
すっと立つアオサギの姿が水面にも写り、上下にきれいな影を結びます。

写真を撮ろうとあと少しだけ近づこうとしたら、
バサッと大きな羽を広げて湿原の奥へと飛び立っていってしまいました。

広い鎌ヶ池の水面に一羽だけ
とても神秘的でした。
by yumitsui | 2010-09-04 23:43 | 自然