霧の中から
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6月22日  男女倉にて
今日は長和町の黒曜石体験ミュージアムから男女倉の集落へ。
ここ一帯は旧石器の遺跡が多く、また中山道が近くを通っていて色々奥が深いのです。

男女倉ではうれしい出会いが二つ・・・。

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黒曜石の水と呼ばれる湧き水のとなりに豆腐屋さんがあったので・・・

最近求めていたおからを頂けないかと思い、ちょっと尋ねてみると、「今日はなぜか余分が一袋あるね」と出してきてくださいました!

その豆腐屋さんは石臼で挽いた大豆を使って毎朝4種類の豆腐を作っているそうです。
ご主人は発送?の作業中でお忙しそうなのに、「一人でやっているからこうして尋ねてくれると気がまぎれて良いね」と、お店の中や石臼の設備なども気さくに見せてくださいました。お仕事中ありがとうございました。

その後、道端で見つけた蕗の葉っぱがあまりにも大きくておかしかったので、馬鹿みたいに写真を撮っていたら、地元のおばあちゃんが「そんな写真をとってないで持ってって食べなさい・・・」と声をかけてくれました。

お話してみると、蕗はその方々たちが育てているもので、早速鎌で5~6本切ってくれました。
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どこか温かい、男女倉という土地にあらためて親しみを覚えました。

こういう何気ない出会いは、なんかうれしい。

御射山に来てくれた人たちにもそんなふうに感じてくれたらいいな。

と感じつつ。

おからを使った、ご主人おすすめサラダがまたおいしかったです。

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# by yumitsui | 2010-06-22 23:58 | 日々の出来事 | Comments(0)
6月19日  思い煩うことなかれ
今日ビジターセンターで霧ヶ峰インタープリターの研修がありました。

ガイドウォークのお客様とどのように時間を共有できたらいいか、霧ケ峰の歴史文化への関心など色々な意見を交換しながらの一時間。

その中でキジの親子について研修生のTさんからのお話が印象的でした。

「木道を親鳥が横切ったあと、幼鳥が一生懸命たどり着くまでの間親鳥はただじっと待っている。
人間だったら抱っこしてあげたり積極的に安全を確保するけれど自然はもっとなすがまま。
その中で彼らは本当にその場その場を懸命に生きていて、その姿にとても心を動かされるんです・・・。」

ちょうど昨日読んだ本に正宗白鳥という人が戦後まもなく書いた文章が載っていました。

「人間は明日の心配や周囲の人々との関係に日々奮闘し、また年をとると死後現世に何を残すべきかなどを考える。しかし、自分の飼っている山羊はただ毎日草を食むだけだ。本当に絶えず食っている。私が最も痛切に感じているのは、彼らが明日の食糧の欠乏を気遣っていない事である。私自身が、冬枯れの光景の出現するのを山羊のために悲しんでいるのに、彼ら自身はそういうことには無頓着で「明日のことを思い煩うことなかれ」という聖書の教訓を無意識に守っているのである。また同類の他の山羊と何の関わりもないのに私は心を惹かれている。孤独で生き孤独に楽しんでいるのである。冬になって草が減ってきても、自分が明日屠殺される運命にあるとしても、そんなことは夢にもないらしく、悠然として乏しい草を食ってその日を楽しんでいる。」

かなり端折ってますが・・・。  
正宗白鳥は決して自分を他人の傍観者として見るのではなく、一人間として季節に一喜一憂し、生に執着し、食べること、生きること、人付合いなどに右往左往する自己を冷静に捉えています。それを人間らしさとして自覚し、でも一方で心の煩いなど感じられない「山羊のような生き方」にどこか憧れを持ってこんな文章を書いたのでしょうか。

この文を読んだことと、今日Tさんがお話してくださったことからは、どこか共通した印象を受けました。

自然に触れるということは、我々が日々感じている心の雑念を小さきことと感じさせてくれる不思議な力があります。そして今を懸命に楽しく生きるエネルギーを与えてくれるように思います。
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# by yumitsui | 2010-06-19 23:35 | 雑感 | Comments(0)
6月15日  御射山神社
少し前になりますが・・・。

下諏訪町の武居入の山の中にある御射山神社に行ってきました。

霧ヶ峰のヒュッテの前にあるのは古くからの御射山神社で旧御射山神社と呼ばれています。
一方この武居入にあるのが現在の御射山社。

1500年代に下社の金刺氏が滅びたとき霧ヶ峰で行われていた盛大な御射山祭も衰退、その後江戸時代の
初めに現在の地に復興したのがこの(新)御射山神社と伝えられています。
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草原の霧ヶ峰とは対照的な立派な森の中。ブナの巨木などもあって自然に大きく包まれている感じがしました。
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こういう場所に立って、古くからの歴史に思いをはせてみると、色々な歴史的な出来事が決して遠くない過去のことのような気がしてきました。これまでここに来た方々も、これからここに来る方々も同じようなことを感じながら少しずつ時代は流れていくのですね。
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# by yumitsui | 2010-06-15 23:57 | 歴史 | Comments(2)
6月10日  看板が出来ました。
ヒュッテみさやまの案内看板できました。
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湿原を一周するコースから130歩の寄り道!!
この文字通り看板メニュー(笑)はどれもお奨めです。
是非お気軽にお越しいただければ幸いです。

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# by yumitsui | 2010-06-10 11:36 | Comments(2)
6月9日  ある晴れた日のキセキレイ
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いい天気です。八島湿原駐車場では、キセキレイのつがいが電線や建物の屋根を行ったりきたり…今は求愛の季節なんですね。時には地面を歩いたり、ビンズイのように木の枝をすたすたと歩いたり、そんな姿を見ていると自然のマイペースさ(勝手な思い込み?)になんだかほっとします。

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こちらはコガラ
枝のてっぺんで毛づくろいをしていました。心なし満足そうです。

6月…、人も鳥も季節を感じる心は同じなんだと実感です。
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# by yumitsui | 2010-06-09 10:58 | 自然 | Comments(0)
6月7日  緑が続々と
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神社前のヤマナシも若芽をつけて、草原が少しづつ緑色になってきました。神社の周囲にはクリンソウやサンリンソウなどの春の花も続々咲いています。

後1カ月すると、境目がわからないくらい一面鮮やかな濃い緑に覆われます。
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# by yumitsui | 2010-06-07 16:02 | 自然 | Comments(0)
6月1日  IP会
今日は霧ヶ峰のインタープリター(自然と人との橋渡し役)をされているみなさんが集まって「今年もがんばりましょう会」がヒュッテみさやまで開かれました。
車山から霧ヶ峰ICと八島湿原、若い人から、ベテランの方まで、場所と世代を超えた協働の中でみんながより良い霧ヶ峰へと頑張っていきます。

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どうぞよろしくお願いします!
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# by yumitsui | 2010-06-01 23:53 | Comments(0)
5月28日  満月の湿原へ… おすすめプログラム
今日は満月。
八島ビジターセンター主催のフルムーンミーティングが行われました。

満月の湿原を月明かりだけを頼りにゆっくり散策するプログラム。
昼間の湿原とは違って、静けさの中でぼんやりと浮かび上がる霧ヶ峰はとても幻想的です。

視覚に頼れることが少ない分、自然と鼻や耳の感覚が鋭くなります。
聞こえてきたのはシュレーゲルアオガエルの鳴き声。
おぼろ月夜の薄暗い湿原に、カラカラコロコロとなんとも心地の良いカエルの鳴き声がこだましていました。

最後に参加者のみんなさんから感想を聞いて記念撮影
自分が自然の一部であることを実感した方や自分の内面に目を向けられた方
夜の湿原は人それぞれに自分と向き合う時間となったようでした。

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伊那中央病院のみなさん、オルゴール演奏家でLCVラジオのパーソナリティでいらっしゃるUさん、vcスタッフと。


是非!
満月の夜に、ヒュッテみさやまにお泊りの方はこのプログラムに参加されてはいかがでしょうか。

フルムーンミーティング  19:30-21:30
ヒュッテ宿泊の方は割引もあります。
詳しくはこちらから
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# by yumitsui | 2010-05-28 22:48 | Comments(0)
ヒュッテみさやまへの行きかた
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広域地図
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ヤフー地図でヒュッテみさやまを見る
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# by yumitsui | 2010-04-29 23:02 | Comments(0)
4月24日  八伏山
周辺情報
天気が良いので前から行きたくて行けてなかった八伏山へ行ってきました。

行く途中に、岡谷市にある出早雄小萩神社(いずはやおこはぎじんじゃ)に寄り道。
学生の頃霧ヶ峰の野焼きに参加した帰り、友人に連れられてよく来たところです。

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ここの社叢は保存状態がよく春植物の宝庫となっています。ちょうどカタクリにニリンソウ、アズマイチゲなどが満開でした。

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  高ボッチから見た八伏山方面。霧ヶ峰に負けないくらい広々としていて気持ちがいいです。
山頂(1928m)は松本平が一望できるすばらしいロケーションでした。

霧ヶ峰からは車で1時間ちょっとです。
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# by yumitsui | 2010-04-24 21:52 | 自然 | Comments(0)
4月13日  雨氷
朝、寒さと屋根から何かが滑り落ちる音で目を覚まし・・・。
雪かと思いましたが外にでて驚きました。

勝手口前のシラカバや車が氷につつまれていました。
雨氷といって降り続く雨の中、気温が低下したことであらゆる物が氷でつつまれる現象です。
物音はヒュッテの屋根に張り付いた氷が融けて滑り落ちる音だったのですね。

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枯れ残りの枝も氷の造形

街では桜が咲いてすっかり春の陽気ですが、霧ヶ峰の春はまだもう少し先です・・・。
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# by yumitsui | 2010-04-13 08:04 | 自然 | Comments(0)
4月9日  御柱 山出し
今日は諏訪大社下社の御柱祭、山出しの初日!

ここ八島湿原は諏訪大社下社にとって神聖な場所・・・。旧御射山神社の側に住む者としても、やはり一度は御柱に参加したいということで、スタッフのまっくんと意気揚々木落とし坂へと向かいました。

7:00に八島湿原を出発、観音沢を下って9:00に大平棚木場に到着、秋宮2の御柱をひく人々の列に追いつきました。さすが7年に一度の大祭、人々の熱気がすごいです。
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   大平で待機中の秋宮1の御柱
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木落とし坂で春宮4の木落としを見物したあと、諏訪湖まで歩きバスで霧ヶ峰へと帰ってきました。
今回の旅(?)は御柱の伐採地から諏訪大社までを辿りつつ、八島湿原の水が諏訪湖まで流れゆくのを見届けるということでもありました。

ちなみに木落とし坂手前に萩倉という集落がありますが、昔の人々は秋になるとそこから八島湿原まで草刈に来ていたそうです。当時の生活や草刈の伝統がどんなものであったのか非常に興味深いですね。

今度は麓のまちから八島湿原へと登ってみたいと思うのでした。
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# by yumitsui | 2010-04-09 20:07 | Comments(0)
ご挨拶
はじめまして。
信州霧ヶ峰高原八島湿原の宿「ヒュッテみさやま」の小屋番をしている三井です。このブログでは、ヒュッテみさやまにおいて過ごす日常を、自分の想いとともに少しずつ綴らせていただいております。

霧ヶ峰高原は知れば知るほど奥深く人間臭い歴史と、心に訴えかけるような自然との出会いに感動が絶えません。そうしたすばらしい自然や歴史を大切にしながら、多くの人にとって心が温まるような場所を作り出していけたらと、微力ながらも日々を大切にすごしていきたいと思っています。

またヒュッテみさやまには下諏訪町立八島ビジターセンターの若き職員たちが寮として常駐しています。
そうしたスタッフならではの自然の話題や日々の出来事もお伝えできたらと思っております。

僕自身の生まれは埼玉ですが、幼いころから家族旅行で夏休みになるとよく霧ヶ峰高原を訪れていました。
なんとなく遠い憧れの場所であった霧ヶ峰が、次第に自然への関心へとつながり、めぐりめぐってヒュッテみさやまに関わるようになるというのは不思議なものですが、"こだわり続ける"ということの力の強さと人々とのご縁に感慨深さを覚えます。

音楽を聴くことがとても好きで、時に音楽会などの企画も催しています。
またドイツの詩人ヘルマン・ヘッセに強く影響を受け、ここヒュッテみさやまでも、どこか文学的なにおいのする「古き霧ヶ峰の山小屋」のような姿を追い求めていけたらと、未熟ながらも、おぼろげな憧れのもとに日々奮闘していきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

※この記事「ご挨拶」は少しずつ加筆・修正いたしました。   2010年4月、8月、11月 三井悠
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# by yumitsui | 2010-04-08 16:02 | ご挨拶 | Comments(2)